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ザフトさんのブログだよ

自分自身と向き合うためにブログやってます。

インターンについて正直に思っていることを書く(島キャン)

 

「島キャン」というのを聞いたことがあるだろうか。

 

「島おこしインターンシップ」といって、2週間島に行ってインターンをする。就業内容は農業、役所、ホテル、など多岐にわたる。島に行って働くを知り、島を知り、若者の力で島を活性化させるというものだ。

 

第一志望に落ち、大学生活に何もやる気が起きず、だらだらしていた私はこの「島キャン」に期待していた。インターンで企業の中で働くのはちょっと抵抗がある、でも大学生になったんだから新しいことに挑戦したい、夏休みは1か月以上あるから無駄に過ごしたくない。

 

ホームページでの体験談や島キャン生から直接聞く話にくぎ付けになった。「島の人たちは本当にいい人」「帰りたくなくなった」「ほんとうにおすすめ」そんな言葉ばかりだった。また、就活でアピールできるという言葉や動画をみて、ネタづくりになるかなと思った。

 

 

就業先が第5希望になった

就業先一覧から第5希望まで書いて提出する。私は農業などの都会でできないことをしたかったため、第1希望はそのような場所にした。しかし、就業先まで往復自費なこと、無給のところがおおいこと、宿泊代もかかることから、第2希望からはなるべく補助のあるところを選んだ。補助というのは、例えば自治体から宿泊代~円までは出しますよだったり、まかない(無料)がでたりなどだ。補助の多いところはほとんどがホテルなどだった。結果的に第5希望のホテルとなった。(他の人も第1希望で通った人はほとんどいないらしい)そこは宿泊+3食まかない付きで一泊1000円。まぁ普通に泊まるよりは断然安い。最後にダイビングをさせてもらったり(タダ)、うきわや自転車などもレンタルはタダだった。ダイビングも、レンタルも補助にふくまれていた。

就業先を選ぶ段階でかなり親ともめた。親の言い分は「働くのに給料が出ないのはおかしい」「宿泊費をとるところがあるなんてケチだ」などなど。その時のわたしは、「給料をもらえなくてもすごく良い経験ができるんだ…!就職でアピールできるような経験…!島の人たちとの涙のお別れ…!働くことを知った私…!」という妄想が膨らんでいた。脳内お花畑と言われてもおかしくないだろう。とにかく行って経験あるのみ、やってみなけりゃわからんぜぇとかいろいろ考えていた。このころ、ちょこちょこネットで無給インターンについての記事を読んでいたりもした。

 

 

2週間働いてみたけど

一緒に働く島キャン生は私ともう一人。就業時間は10時から8時間程度。たまに早く終わることもあった。業務内容はフロントで接客、客室清掃、レストランのホールと書いてあった。が、実際は2週間ずっと客室清掃だけだった。10時に集合場所に行き、14時には清掃し終える予定だが、人が足りないので結局16時にごろに終わる。お昼ご飯はほとんど16時過ぎに食べた。夕ご飯はお腹に入らないので、途中から夜のまかないをなくして1日2食で過ごした。客室清掃の後はトイレ掃除(きいてない)と窓ふき床そうじ・床磨きをした。掃除しかしてねぇ。夏だったから汗がだらだら出た。それでも来たからには一生懸命やった。しかし、私は思った。

 

「これって、いいように使われてるだけじゃね」

 

考えないようにした。しかし、日に日にこの思いが頭を占めてきた。給料が出ているのならともかく、私たちは無給で働いている。そして一緒に働いているパートのおばちゃんたちは給料をもらっている。私たちはもらっていない。経験の差こそあれ、同じ仕事内容をこなしている。でも私たちはお金をもらっていない。お金もらってない。いつしか一緒に働く同期の子と、こんなことを言うこともあった。

 

「まじでいいように使われてるよね」

 

「給料でてねぇし」

 

「ほんとそれな」

 

「時給700円だとしても結構たまるんじゃね」

 

「もう適当でよくね」

 

「それ」

 

トイレ掃除を少し手抜きでやりました。

 

 

やっぱお金大事

2週間のうち働いたのは10日間。4日間は休み。休みの日に観光もできた。おいしいものもたくさん食べた。島の人たちはあたたかい人が多かった。思い出もできた。同時にお金もたくさん使った。あちゃー。

私がこのインターンで学んだのは、「お金の大事さ」だった。無給で働いている人間と、給料をもらっている人間が同じ仕事内容で働く。時給の差があるならまだしも、無給となるとやる気がなくなっていった。「なんで給料出ていないで働いてるんだろう。お金ほしい。お金。」と頭の中がお金でいっぱいだった。お金はときに汚いイメージをもたれる。しかし、お金は同時に働くものに仕事に対するやる気を与えてくれる。労働に対する証のような存在である。毎日毎日、自分が頑張って働いてきた証である。お金に対する意識が変わった。たかがお金、されどお金。このインターンをしなければ気づけなかったかもしれない。

 

 

期待しすぎ

それと、私はこのインターンに期待しすぎていた。のちの報告会で、他の人たちの働いていた話を聞いた。「ほんとうに忘れられない経験になったし、今でも思い出しただけで泣けてくる」そう語る人もいた。その顔は心からそう思っているんだなと思える顔をしていた。一方で、つらい経験をした人もいた。就業先の人と合わず、同期とも合わず、毎日泣いていたという子もいた。良い体験をしたと心から言える子たちがうらやましかった。もっと島の人と交流したいと思っていたけれど、そこまで多くは出来なかった。でも2週間で島のことを知れたのは良い機会だったし、また島を訪れるかと聞かれたらイエスと答える。

参加する前のわたしは、島キャンに参加すればすべてが変わるような幻想を抱いていた。この幻想は、大学生になれば彼氏/彼女ができて、サークルに入って、勉強も頑張って自動的にリア充になれると勘違いしていた去年の自分と同じだ。大学生になれば自動的に自分の理想の人間になれるわけではないのと同じで、インターンに参加しただけで圧倒的成長()するわけではないのである。今いる環境でどう考え、どのように取り組み、それを今後にどう生かしていくのか。自分なりに試行錯誤していくことで成長していくのだ。

 

おわりに

もしこの記事を読んだ人で島キャンに参加する人や参加しようと迷っている人がいたら伝えたいことがある。もし島の人と多く交流したければ役所や事業所などホテル以外の方が機会が多いと思う。実際に仕事終わりに飲みにつれていってもらった人も多いし、話を聞く限り島の人と交流がさかんな印象をうけた。補助が充実しているところや、給料が出るところなら、ホテルや飲食をおすすめする。私は1泊1000円で泊まれたが、補助がなく、ウィークリーマンションという1泊3000円程度のところに泊まった友人は食費もかかって2週間で35000円以上かかったそうだ。

この記事を読んで、不安になったひともいるかもしれない。ホームページには当たり前のように良い情報、ウケのいい情報しか載ってないと思う。当たり前だが。全ての人が良い経験をするわけじゃない。でも嫌な経験しかしない人だけかといったらそうでもない。大切なのは実際に経験してみて自分で考えることだと思う。私は無給で働いたことに今更「無給インターンどうなの?」と疑問を持った。働いていたのは半年も前のことだけど。給料が出ないことに対して、お金について今までより考えるようになった。良い経験も嫌な経験も何か教えてくれるものはあると思う。実際に経験して無給クソって思ったら次インターンするときは有給のインターンをすればいいと思うし、無給でもそれ以上のものが得られたならそれはそれで良いと思う。どうか2週間頑張ってください。

 

 

飛行機代往復25000円

空港までの交通費往復2000円

宿泊代14000円

現地での観光代・お土産代22000円(たぶんこのくらい)

 

短期バイト代が一気に吹っ飛びました。

 

おわり